使用制限

LiftIgniterでは、構成で、柔軟な使用制限を設けています。これらの制限はお客様のユースケースにあわせて稼働開始時に調整していて、お客様側で特に作業を行う必要はありません。このドキュメントは、使用制限によってエラーが発生した場合に参照してください。

連続稼働時間と遅延時間のドキュメントを参照してください。

我々の使用制限は、所定の時間内で、いずれかのお客様や、いずれかのエンドユーザが使用するリソースの一部が、膨大にならないような原則に則っています。これは我々がオートスケーリングでインフラを管理する仕組みと一貫性を持っています。実際に、トラフィックが増加する時間帯には、より大きな使用制限値まで使うことができるようになります。

このガイドラインはなるべく詳しい情報を伝えるように記載していますが、我々が偽装トラフィックをブロックするために使うテクニックに関する詳細は提供していません。もしお客様がこのようなトラフィックの持つ影響について知りたい場合は、LiftIgniterにご連絡ください。

1. Javascriptビーコン

Javascriptの読み込みについて、LiftIgniterでは特に使用制限を設けていません。

2.アクティビティエンドポイント(APIおよびJavascript組み込みのためのピクセルエンドポイント)

お客様ごとに、1コア(演算能力の単位)あたり25,000件/分(または433件/秒)のアクティビティを許容しています。実際に、所定の時間内で、いずれかの地域で12個のコアが稼働していた場合、お客様ごとに100,000件/分以上のアクティビティを許容することができます。

アクティビティの送信においては、エンドユーザ単位での制限は設けていません。特定のユーザが大量のアクティビティを送ることに対しても制限していません。しかしながら、我々のバックエンドの機械学習のシステムがボットや、ユーザの疑わしい行動からのアクティビティと判別した場合は、そのアクティビティを無効にすることがあります。このようなアクティビティはログに保存されますが、機械学習の仕組みには最低限の影響しか与えることはありません。

3. クエリエンドポイントからのリコメンデーションの取得

ここでは、2つの使用制限を設けています。この使用制限によって拒否されるクエリは、LiftIgniterのレポートや、課金計算の対象には含まれません。このため、LiftIgniterを使用するお客様に、偽装されたトラフィックによって高額な請求を行われることはありません。

お客様ごとの使用制限

お客様ごとに、1コア(演算能力の単位)あたり200件/分(または6.7件/秒)のリクエストを許容しています。これは、それぞれの地域に最低でも16個のコアが稼働しているため、最低でも3,200件/分のリクエストを許容していることを意味します。トラフィックが増加する時間帯には、オートスケーリングでクエリを処理するためのリソースを強化しているため、さらに大規模なトラフィックも許容することができます。

この使用制限は、頻繁に10,000件/分のリクエストを送るようなお客様に対して、制限を廃止または増やすことができます。

これらの一連の技術に関する詳細は、連続稼働時間と遅延時間のドキュメントを参照してください。

ユーザごとの使用制限

Javascript SDKを使用したクライアント側での組み込みにおいては、個別のユーザ(IPアドレス単位)のModelクエリを拒否します。ユーザごとに、1コア(演算能力の単位)あたり5件/分のリクエストを許容しています。これは平均的に80件/分のリクエストを許容することを意味しています。トラフィックが増加する時間帯には、さらに大規模なトラフィックも許容することができます。

サーバ側での組み込みにおいては、ユーザごとのリクエスト送信に関わる使用制限を設けていません。代わりに、Modelクエリの中で[host]と呼ばれるフィールドを含むものと、そのフィールドの値をもとにした使用制限を設けています。

4. インベントリエンドポイント

我々のインベントリエンドポイントは、一つのバッチに対して10,000件のインベントリアイテム書き込みの制限を設けています。最適なパフォーマンスを得るために、1つのバッチに対して1,000件以内のアイテムに収めることを推奨しています。バッチごとのアイテム件数を1,000件以内に収めることを推奨する理由は、それぞれのバッチが一台のフロントエンドサーバで処理されるため、中規模のサイズのバッチを大量に送っても、フロントエンドサーバ間で読み込みを均等に配分して、書き込みが速く、そして効率良く行われるようにするためです。

合計では、1コアあたり、お客様ごとに30,000件/分の新しいインベントリの書き込みを許容することができます。よって、実際には100,000件/分の書き込みを許容できることを意味します。