このドキュメントでは、アドブロッカーがLiftIgniterに与える影響と、コンテンツのマネタイズの可能性について説明します。
1. アドブロッカーについて: EasyListとEasyPrivacy
ブロック対象のドメインを判別するために参照する2つのリストがあります。
- EasyListは、広告やその他のコンテンツを組み込んでいるWebサイトのドメインのリストです。これはほとんどのアドネットワークを含んでいます。LiftIgniterのドメインはこのリストには含まれていません。また、LiftIgniterでは広告を配信していないため、今後もこのリストに含まれることはないと考えています。
- EasyPrivacyは、広告を配信しているかいないかに関わらず、サードパーティーの分析ツールなどに使われているドメインのリストです。LiftIgniterのドメイン(parametrics.comと関連するサブドメイン)は、大手の解析ツール(Google Analytics、Chartbeatなど)とともに、このリストに含まれています
ほとんどのアドブロッカー(AdBlock、AdBlock Plusを含む)は、デフォルトでEasyListをブロック対象として使用し、プライバシーの懸念を持つユーザだけが、EasyPrivacyを選択して使用します。
uBlockは、デフォルトでEasyPrivacyのリストを使うアドブロッカーです。そのため、uBlockを使っているユーザは、LiftIgniterに対してデータを送ることも、受け取ることもできません(EasyListに変更するか、LiftIgniterをブロック対象から外す場合は例外です)。このほとんどのユーザはGoogle Analyticsや、その他サードパーティーの分析ツールでも検出できないため、Webサイトへのログインなどのアクションがない限りは、このユーザについて知ることができません。
2. トラフィックへの影響
トラフィックへの影響は、お客様の地理的位置と、ユーザのプロファイルによります。米国では、16%のユーザがアドブロッカーを使用しています。そしてその20%のユーザがuBlockを使っています。そのため、アドブロッカーを使っていて、LiftIgniterで検出できない(リコメンデーションを活用できない)トラフィックは全体の3%程度になります。また、この比率はお客様の対象となるユーザの属性によっても変化します。
これらのユーザはGoogle Analyticsでも検出されないため、お客様の分析の数値にはそもそも含まれる可能性が低いと考えます。そのため、Google Analyticsの分析数値においてはこの3%の数値は減算して考える必要性はありません。
3. 収益の増加の計算への影響
アドブロッカーは、LiftIgniterにもとづいて算出する増加比率に影響をあたえることはありません。例えば、LiftIgniterでWebページ閲覧が10%増えれば、アドブロッカーを使用していないユーザのページ閲覧も10%増えていると考えられます。
実際の収益を算出する場合は、マネタイズを行っていないWebページにおける、LiftIgniterからのページ閲覧の増加分を割り引いて計算してください。例えば、お客様のユーザの15%がアドブロッカーを使用していて、LiftIgniterが月に1,000万件のページ閲覧を増やしたとすると、マネタイズしているページには月に850万件のWebページ閲覧が増えたことになります。これは一般的に他のページ(LiftIgniterを組み込んでいないWebページ)閲覧に対して行う計算方法です。また、CPMを計算する際に既にアドブロッカーの影響を含んで計算している場合は、ここでも数値の調整を行う必要はありません。
4. アドブロッカーユーザに対してLiftIgniterを使用する方法
uBlockや、その他の類似したアドブロッカーなどの分析ツールをブロックするツールを使っているユーザに対してLiftIgniterを効果的に使用するには、2つの方法があります。
- アクティビティとModelエンドポイントをサーバ側で組み込む
- DNSルーティング: LiftIgniterのドメインにポイントするサブドメインを、お客様のドメイン下で登録する。(HTTPSのWebサイトにはこれに合わせて追加の設定が必要です)**
DNSルーティングにおいては、お客さまのドメイン下で2つのサブドメインを登録して、そのDNSレコードを下記のとおり設定します:
- cdn.petametrics.com
- query.petametrics.com
例えば、お客さまのドメインがdummydomain.comだったとすると、下記の2つのサブドメインを登録して、DNSレコードの設定を行います。
- cdn.dummydomain.com corresponding to cdn.petametrics.com
- query.dummydomain.com corresponding to query.petametrics.com
There are two ways you can set this up:
- Backend rerouting: Have servers on your side that receive the requests, and then reroute them to our servers. For cdn.petametrics.com, you do not need to reroute on every request; you could instead cache the results on your own to serve them faster. For query.petametrics.com, you should reroute on every request.
- Explicit CNAME redirection (not available if you wish to use HTTPS): Here, your DNS record has a CNAME redirection to our DNS record. This requires an extra step from us: we need to whitelist your domain in our CDN so that it can serve traffic. Due to configuration limitations we may not be able to whitelist all domains.
For HTTP sites, we recommend using backend rerouting for cdn.petametrics.com, and CNAME redirection for query.petametrics.com. For HTTPS sites, we recommend using backend rerouting for both cdn.petametrics.com and query.petametrics.com.
お客様のJavascriptを下記の通り変更してください。これは、上記の2つのドメインの変更と、新たなサーバのドメイン名のカスタム設定での変更を含みます。
<script type="text/javascript">
// クライアントコードのアップデートを実行する。
(function(w,d,s,p,v,e,r) {w['$igniter_var']=v;w[v]=w[v]||function(){(w[v].q=w[v].q||[]).push(
arguments)};w[v].l=1*new Date();e=d.createElement(s),r=d.getElementsByTagName(s)[0];e.async=1;
e.src=p+'?ts='+(+new Date()/3600000|0);
r.parentNode.insertBefore(e,r)})(window,document,'script','//cdn.dummydomain.com/{JAVASCRIPT_KEY}.js','$p');
// JAVASCRIPT_KEYをcdn urlに置き換える。
var customConfig = {
config : {
sdk : {
queryServer: "//query.dummydomain.com"
},
activity : {
activityServer: "//query.dummydomain.com"
},
inventory : {
inventoryServer: "//query.dummydomain.com"
}
}
}
$p("init", {JAVASCRIPT_KEY}, customConfig); // REPLACE JAVASCRIPT_KEY
$p("send", "pageview");
</script>
お客様が使用するドメイン(cdn.dummydomain.com、query.dummydomain.com)をユーザがレポートしてEasyPrivacyに追加される可能性もあります。お客様のWebサイトのユーザが多ければ多いほど、このようなレポートを送られる可能性も高くなります。このレポートにかかる時間は1週から数ヶ月です。
詳しくはLiftIgniterにご連絡ください。